もう冬なのね。
朝のほんのりとした日差し。
窓を開けると冷んやり、
あの時と同じ匂いがする。
この空気を吸うと
最近怖くなってしまう。
それは、また一年前に
戻りそうになるからだ。
ちょうどその頃
鬱症状が酷かった。
そして両親と向かったのは
身延山の久遠寺。
どうか元気になりますように。
あの時見上げた霧雨の空。
わたしの横顔。
心の中の叫び、
合わせた手と手。
身延山は
全て受け入れてくれた気がする。
その時の一枚だ。
僅かな光が希望に見えた瞬間だ。
あれから一年、
少しずつ食べれるようになり
散歩も出来るようになった。
仕事も無理のない働き方を考え
前向きになれている。
この先また一年後に
外の空気を吸ったら
同じような事を
感じるかもしれないけれど…
身延山へ感謝の気持ちを忘れず
またその気持ちを
お伝えしにいきたい。